No.14 「HKIA e-channelのススメ」 By ももん

香港国際空港(HKIA)を頻繁に利用する方向けの専用レーンを提供するHKIA FVCの進化型として、
最近、HKIA e-channelが利用可能になりました。

これは、係官のいる入国審査ブースを通ることなく、専用のレーンにて電子的に入国審査を行う
ことのできる仕組みです。これを利用すれば、入国審査の列に並ぶことなく、香港居民と同様に
あっという間に香港入国が可能です。

尚、申請の条件として、既にHKIA FVCを所有している必要があります。
既に、ワンダやKatuoさま,へきさまのサイトでも何度か取り上げられているのでご存知の方も
大勢いらっしゃると思いますが、私も7月に利用してきたので、写真つきでご報告いたします。

香港空港の入国審査場の右端に、写真のようなe-channelの申請窓口があります。
中にはPCが置かれたテーブルが2つあり、ここにいる職員にFVCカードを見せれば大丈夫です。
例えば、以下のように言えば通じると思います。

「I am a member of HKIA frequent visitor card.」
「I would like to join a new electric channel system.」

 

FVCカードとパスポートを職員に渡して、机の前の椅子に座ってください。
職員が写真のような日本語の説明書を渡してくれるはずです。特に難しい表現ではないので、
職員の英語も理解できると思いますが、理解できなくても大丈夫です。

まず、机の上に置かれた機械に右手の親指を乗せてください。指紋(finger print)による生体認証を
行うためのデータを計測しています。次に、左手の親指を乗せます。
指紋計測が終わったら、次は、webカメラのようなカメラに向かい、顔写真を撮ります。
メガネをかけている方は、裸眼の写真も同時に撮影します。

その後、職員が登録作業を行い、申請者の個人情報(生年月日,国籍,パスポート番号など)
の書かれたUser registration用紙を出してくれるので、そこにサインをすれば申請は終了です。
User registration用紙の控えは、申請者にも1部貰えます。
また、パスポートの裏側に、専用のバーコードつきシールを貼ってくれます。
係官によると、申請終了後、5分でe-channelを通過できるようになるそうです。
私は、2008/7後半に申請しましたが、通し番号は3700番台でした。

外国人入国用イミグレの左側に香港居民用のイミグレ(e-channel)がありますが、その右端に
今回申請したHKIA e-channel用のレーンがあります。
レーン入り口で、パスポートに貼られたバーコード付きシールをスキャナーのようなところに
置いてください。すぐにゲートが開くはずです。

ゲートを前に進むと、先ほど指紋を取られた機械と同じものが置いてありますので、親指を
そこに乗せてください。2つ目のゲートが開き、シールが発行されますので、このシールを受け
取り、ゲートを抜ければ入国審査終了です。
忘れずにシールをパスポートに貼り付けてください。このシールが、入国スタンプの代わりに
なるものです。

このe道を使えば、HKIAの入国申請書を書く必要がなくなり、あっという間に入国できます。
2008/7月現在、このe道が利用できるのは、HKIAへの入国のみです。
例えば、上環のフェリーターミナルで香港出国する際には、出国申請書を提出する必要があり
ますし、香港居民以外が利用できるe道レーンはありません(つまり、今までどおりの出国窓口
に並ぶ必要があります)。
また、HKIAからの出国時にもe道はありませんでした(後者については、現在整備中とのこと)。

FVC以上のメリットは今のところ特にないですが(それなら、ススメと書くな!)、とりあえず、
利用してきたことをご報告いたします。